家電のネーミング

掃除機を買おうと思い価格.comで値段を調べていたところ、家電製品のネーミングがとてもとんちが効いていることに気づき今回の特集となりました。

どうやら主婦に身近なものほど変な名前になるようで、AV関係なんかはわりとクールにVR-478FXみたいな感じなのですが、洗濯機、炊飯器なんかはすごいことになっていたのです。

洗濯機では日立の「白い約束」シリーズががんばっています。
クリーミー浸透イオン洗浄 エアジェット乾燥 白い約束」
クリーミー浸透イオン洗浄 洗乾 白い約束 」
「浸透洗浄 エアジェット乾燥 白い約束」
まあ、ネーミングというよりは機能を製品名に全部盛りこんだだけなのですが。「白い約束」っていうのもなかなかすごい。かつての「赤いシリーズ」みたいです。日立には他に「ビートウォッシュ」っていうのもあります。「白い約束」がゴシック様式なのに対してバウハウスみたいな感じです。
三菱もなかなかです。
「チョイエネで乾かそう!」
「新 選べるカラット」
「部屋干しカラット」
とにかく乾かしたいみたいです。「チョイエネで乾かそう!」にいたっては標語です。
サンヨーも標語です。
電解水で洗おう」
思わず「いえ、けっこうです」って言いそうになりますね。
洗濯関係では他に日立の乾燥機「あとは着るだけ」もいい感じです。まあそうなんですがなんだか釈然としません。

すごいのが炊飯器です。
HITACHI
「ごはんの達人」
「ごはんの達人 極上炊き」
「ごはんの達人 見はり炊き」
三段オチです。しかし「見はり炊き」ってなんなのか。
ZOJIRUSHI
「おいしく炊ける」
「ちょっと炊け」
「極め炊き」
単に炊き具合を名前にしたわけですが、「おいしく炊ける」はネーミングという作業をストレートに放棄している感じがして好きです。
炊飯器チャンピオンは三菱です。
MITSUBISHI
「大沸騰IH」
「超音波炊き+大沸騰IH」
「大沸騰」とは何ごとか。俺のごはんにいったいなんてことするのか。そんなに沸騰されても困るのにさらに「超音波炊き」ときた。とっても不安が募ります。

そんな暴れんぼうな炊飯器に比べて、同じ沸騰関係でも電気ポットは優しい感じです。
TIGER
「とく子さん」
ZOJIRUSHI
「湯めいっぱい」
なぜ唐突に「とく子」が登場するのかは不明です。

最近は生ゴミ処理機もけっこうあるのですね。
HITACHI
「キッチンマジック」
「ごみパックン」
NATIONAL
「リサイクラー」
生ごみイーター」
SANYO
「ゴミナイス」
SHARP
生ゴミクリン」
TOSHIBA
「エブリポイッ」
なぜか生ゴミを食わせるという発想が芽生えていますね。お腹をこわしますよ。「キッチンマジック」は台所用品ならなんでもいい名前です。「ゴミナイス」はダジャレ。「リサイクラー」に至っては担当者のやる気がないみたいです。そんな中東芝の「ポイッ」はいい。ポイッ、ポイッって気持ちいいです。

予想はしていたもののすごかったのはマッサージ機です。ここはナショナルの一人勝ちです。
NATIONAL
「モミモミ リアルプロG」
「G」ってかっこいいですね。
「EP1500 フットサロン」
高級感があります。
「NAIS エアーマッサージマット 夢楽園」
まさに夢ごこちですね。
「エアーキュット ふくらはぎ用 」
「エアーキュット 足用」
浮き輪みたいなやつでしょうか。
「ぎゅぎゅっとクッション」
これもそうではないかと思います。でもさらに締め付けが強そうです。でも素晴らしいのはEVシリーズ。
「サスリバイブ EV2510」
セクハラです。
「タタキチョッパー EV2600 」
「タタキチョッパー オート EV2610」
アメリカンです。
「ツカミタタキ オート EV2710」
リンチです。

地味なところではホットカーペット「座ったとこ暖房力こぶ」があります。機能を名前にしたようですが今一つ状況がつかめません。

僕は「大沸騰」がお気に入りです。企画会議で名前を発表したときのざわめきが聞こえてくるようです。