Rrrooccckkkkkk Hhhhaaaaaarrrrdddddd!!!!!!!!!!!

勇ましく始めてみました。でも今はおじゃる丸が始まるのを待っているのです。

時々思うのですがひょっとして月光町って俺達の理想郷？ってことです。そんなことばかり考えているからグレないドロップアウトをしてしまうのですが。

僕らの世代にはけっこうこの「グレないドロップアウト」をしてしまう人がいます。僕もそんな中の一人だと思うのですが、よく話題にされたフリーター、パラサイト・シングル、オタク、ロリコン、童貞、挙動不審、動悸、息切れ、めまい、腰痛、口内炎などはみんな「グレないドロップアウト」だと思うのです。

青春の握り拳をストレートに暴力などに訴える不良。彼らは若者本来の精神的潔癖性から、大人たちに怒りを感じ、社会に背を背けていく。理解されない苛立ち。暴走と暴力をくり返し、堕ちていくのが自分でもわかっているのにもはや戻れない天使たち。拳は血にまみれてるけど、怒りに満ちた目はまだ光を失ってはいない。

そんなジェームス・ディーン的な不良はもはやいないのです。僕らの世代はなんとなく普通の不良っていうのもなんだかなあ、って感じであった。僕は青森だったのでレニングラード・カウボーイズみたいな人もいたけど、全体的には「ワル」みたいな人はすくなかったのです。もはや「グレる」ことではクールなドロップアウトをキメることができないので、僕の場合はロックに走りました。ゲッ、普通だ。でもロックするけどグレてないのがけっこうその当時は目新しかったりしたのです。

「ロックやってます」とか言うと「髪立てないの？」だの「ジーパン破けてるの？」みたいな話になります。とくにオヤジ。ロックってそんな正統派ドロップアウトだったわけですが、今は普通の人が「普通の社会に入らない」ことでドロップアウトします。

オタクは自分の世界に閉じこもることで確立した新たなドロップアウトです。ある意味悪くないだけに不良よりタチが悪いケースもあります。しかしそういう価値観においては新しい形のドロップアウトは別に「悪いこと」ではないため、単に「変だね」みたいな分類になってしまいます。

一時期子供を持った親などのインタビューで「悪いことしなければいい」とか「人に迷惑かけなきゃいい」みたいな子育て論をけっこう聞いたと思うのですが、そういう善悪の二元的な世界観では割りきれない感じなのです。

僕が言いたいのは「悪くなければいい」っていうのはおかしいってことで、

なぜか社会学みたいになってしまったので止めます。